実行委員長 阿部誠インタビュー 第1回

シャンパーニュとのめぐり逢い

最初に阿部さんのバックグランドを教えていただけますか?
私が15~16歳ぐらいの若いころは元々料理人を目指していたんです。料理人として修業をしながら、20歳からソムリエとしても仕事を始めました。そんな中、1987年にホテル西洋銀座がオープンするタイミングで上京し、1994年からはメインだインニングにてレストランマネージャーとソムリエを兼務していました。
1998年にホテル西洋銀座を退社し、当時田崎真也さんがワインスクールを始めるという事で、その支配人としてキャリアを重ねることになり、ワインの世界にどっぷりはまるようになりました。
2002年に全日本最優秀ソムリエ(3年に1回開催)で優勝し、2004年には第11回世界最優秀ソムリエ大会に日本の代表として出場をしました。
この世界大会後、独立してお店を出すことになるのですが、そこでシャンパーニュ専門店をやろうと考えました。
なぜワイン専門店ではなく、シャンパーニュ専門店にしようと思ったのですか?
当時あまりシャンパーニュ専門店というのは無かったのと、ヨーロッパの人たちってシャンパーニュの楽しみ方が非常におしゃれで充実してかっこよく、そのイメージが強く頭の中にありました。
日本にはそういう文化がまだないなと思って。それで帰ってきてからお店をやろうというときにシャンパーニュ専門店をやろうと思いました。
色んなシャンパーニュが日本に紹介されていて、その中で皆さん人気のある所とか有名どころは飲みますが、まだまだ知られていない小さな生産者のものも入ってくる中で、じゃぁ実際にどれがどれだけ品質が良いのかまだまだ皆さん知らないものが多いのです。
一般の方も含めて、シャンパーニュと他のスパークリングワインの区別が全くついていない人が世の中に圧倒的に多いので、もっともっと理解してもらってシャンパーニュを根付かせていくというのが今後必要なんだろうとも思いました。
ソムリエとしてのキャリアを始めたきっかけは何だったんですか?
20歳の時に初めてワインに出会いました。当時働いていたお店は料理人を目指して入りましたが、ワインを知っているウェイターが皆辞めてしまいました。
「料理やるのもいいけど、表(ホール)のサービスも勉強しないとだめだよ」と言われたのがきっかけです。
ワインは好きだったんですか?
全然興味は無かったです。料理人を目指していたので、料理のほうにしか興味がありませんでした。
それがワインやシャンパーニュに興味を持ち始めたのは何かあるんですか?
やっていくうちに興味を持ち始めました。例えば、当時のお店には40種類のワインリストがありました。
ウェイターが皆辞めてしまって、売る人がいなかったので自分がワインのことを勉強しないといけない。
すぐに本屋で本買ってきて、とりあえずリストにあるものだけでも覚えなくてはいけないので、書いてあるものを丸暗記しました。
40種類アイテムはそんなに大きな数ではないけれども、やっていくうちにこの40種類以外のお店に無い他の色んな銘柄とか、知らないワインのことを凄く褒め称えて書いてある。
「このワインは素晴らしい」とか書いてあると、そこで興味がわいてきた。
休みの日とかに百貨店のワイン売り場に行って、実際のワインを見に行くと飾ってあるんです。
これがそうなんだと実物や値段を見て覚えていく。
この繰り返しで、いつかは飲んでみたいと思うようになるし、一生懸命それがどういうワインか調べてワインの勉強に没頭し始めました。
人生で初めて飲んだシャンパーニュは覚えてますか?
多分初めて飲んだのは、マイィですね。今でも日本に入って来ています。
それを飲んだのは覚えてますが、全然分からなかったし、別に美味しいとも何とも分からなかったです。